富士見平小屋で初めてのテント泊|受付・設営・食事と夜の寒さ、2山を登って分かったこと

登山ノウハウ

2026年10月10〜11日、富士見平小屋で初めてのテント泊をし、瑞牆山と金峰山に登りました。

出発前のザックは食料・水込みで13.8kg。直前には塔ノ岳で重い装備を背負う練習をしていました。今回はフィッティングとパッキングを見直し、大きな荷物を背負って歩くのは主に駐車場とテント場の間にしました。

設営と撤収は思ったよりスムーズでした。一方で、張り綱の方法や夜の寝袋の使い方、テント場での時間の過ごし方には、実際に泊まってみて分かったことがありました。

今回の記録で分かったこと

  • 家で設営・撤収を練習したことが役立ちました。ただし張り綱は事前に確認しておらず、現地で調べました。
  • 夜に寒さで目が覚めましたが、寝袋をしっかり締め直すとちょうどよくなりました。
  • 登山後のテント場では自由な時間が長くあり、次回は食事や読書など、滞在そのものを楽しむ準備もしたくなりました。

1泊2日の全体行程

項目今回の記録
日程2026年10月10〜11日、1泊2日
人数1人
登山口瑞牆山荘付近
テント場富士見平小屋
1日目富士見平で設営→瑞牆山往復→テント泊
2日目金峰山往復→撤収→瑞牆山荘へ下山
出発前/帰着後の総重量13.8kg/11.5kg
2日間の距離14.3km(YAMAP)
2日間の累積標高のぼり1,779m/くだり1,845m(YAMAP)
YAMAPのタイム10時間01分。宿泊を含む全経過時間ではありません

緑の番号:主要地点/茶色の番号:危険箇所

12345678910111213

番号から本文へ移動できます。

各山の岩場やルートは関連記事「瑞牆山のルートガイド」「金峰山のルートガイド」で詳しく紹介します。この記事では、テント泊の受付・装備・生活に絞って振り返ります。

13.8kgの荷物と、塔ノ岳の練習から変えたこと

塔ノ岳の荷重練習では肩と腰の痛みがありました。今回は重いものを背中に近づけ、水を縦に積んで左右にぶれにくくしました。

また、実際の重量を入れて背負いながらフィッティングを調整しました。特にスタビライザーを短くすると、背中にフィットする感じがありました。

富士見平小屋までの登りでは重さによる疲れはありましたが、今回は肩と腰に痛みが出ませんでした。調整だけでなく、テント泊装備を背負う時間が塔ノ岳の練習より短かったことも、違いとして考えています。

7:30到着、閉まっていた小屋で受付

川崎を3:30に出発し、瑞牆山荘付近の駐車場へ6:20に到着。ほぼ満車でしたが停められました。その後、登山道を歩いて7:30ごろ富士見平小屋へ到着しました。

富士見平小屋
富士見平小屋

小屋はまだ閉まっていたため、扉のところに用意された封筒に、氏名・電話番号を書いた紙と利用料を入れました。私が支払ったのは1泊2,000円、現金です。入金してからテントを設営しました。

当日確認したテント場利用案内
当日確認したテント場利用案内

訪問当日の掲示では、テント利用料にトイレ料金が含まれていました。消灯は20:30、翌日の撤収は登山後でもよいという案内もありました。

公式の宿泊案内でも、1人1泊2,000円、小屋が閉まっている場合の入金方法、登山後の撤収について確認できます。20時を過ぎた場合の追加料金は、翌日のチェックアウトに関するものです。利用前には最新の案内を確認してください。

出典:富士見平小屋・宿泊案内(2026年10月12日確認)

水場は小屋から下った場所にあり、現地の案内にはそのまま飲めると書かれていました。私は水3Lを持参し、今回は水場を使っていません。給水の様子や使い勝手は体験していないため、ここでは案内を見たことだけを記録します。

運転と駐車場も、テント泊計画の一部だった

私はみずがき湖ビジターセンターから行きは反時計回り、帰りは温泉を通る時計回りの道を利用しました。反時計回り側のほうが道幅に余裕があり、交通量も少なく感じました。時計回り側の狭い道は、下山して疲れた状態では負担が大きかったです。今回はトヨタのナビが反時計回り、Googleマップが時計回りを案内しました。

6:20の到着でも駐車場はほぼ満車で、翌日の下山後には周辺道路の車も増えていました。私は駐車場内に停められましたが、道の狭さと駐車の大変さを両方考えて計画を立てたいと感じました。

反時計回り・時計回りの道と駐車場の詳しい体験を読む

場所選び・設営と、張り綱で戸惑ったこと

到着時は手前のエリアにしかテントがなく、かなり空いていました。場所を選びやすく、私は傾斜のない土の地面に張りました。当日は風もほとんどありませんでした。

日中のテント場。13:24撮影
日中のテント場。13:24撮影

設営にかかったのは約30分。土にはペグが刺さりやすく、家で設営を練習していたこともあり、本体の設営はスムーズでした。

困ったのは張り綱です。方法を事前に勉強していなかったため戸惑いました。現地ではネットがつながり、調べて対応できました。ただし、今回つながったからといって次も同じとは限らないので、次回は出発前に確認しておきたい点です。

荷物をテントに置いて山頂へ

設営後はテントに大きな荷物を置き、モンベルのバーサライトパック20に水1Lと行動食を入れて登山しました。

荷物が軽くなると、岩場を歩く負担も変わりました。今回のようにテント場を拠点に2つの山へ登る方法は、初めての自分には取り組みやすいと感じました。テント泊装備を背負ったまま岩場を通る行程とは、条件が異なります。

小屋の昼食と、夕食の湯沸かし

瑞牆山から戻った後の昼食は、小屋の甲州ワインビーフカレーでした。料金は1,800円。山菜の食感も楽しめ、量もちょうどよく、とてもおいしかったです。富士見平小屋のビールも1本飲みました。

当日のメニュー
当日のメニュー
甲州ワインビーフカレーとビール
甲州ワインビーフカレーとビール

夕食はモンベルのビビンバリゾッタと、リゾッタ サラダチキンのスモークです。JETBOILフラッシュを初めて使い、水250mlを沸かしました。着火にライターは不要で、私が使用したときは困ることなく湯を沸かせました。

ビビンバは味が濃いめで少し辛く、どちらもおいしく食べられました。

当日の掲示ではバーナーは使用でき、直火や焚き火台は使用禁止でした。今回の調理はテント場で行っています。

場面食べたもの飲水調理用水
1日目の行動中スポーツ羊羹2本500mlなし
昼食カレー・ビール1本水の記録なしなし
夕食ビビンバリゾッタ、サラダチキン各1つ250ml250ml
朝食市販の黒糖パン3つ250mlなし
2日目の行動中トレイルミックス200g、羊羹4本、エネルギーゼリー1本、ラムネ5粒1Lなし

メモに残した水の使用量は飲用2L、調理250mlの合計2.25L。ビールは別です。持参した3Lを全量使ったという意味ではありません。

小屋で昼食を取ったため、持参した食料は余りました。予備に用意した黒糖パンは翌朝に食べ、今回湯を沸かしたのは夕食の1回だけでした。

夕方のテント場と、滞在時間の過ごし方

瑞牆山から戻った後は、思ったより時間がありました。初めてのテント泊で、設営して登って食べるだけでなく、テント場でゆっくり過ごす時間も長いと気付きました。

夕方のテント場。17:53撮影
夕方のテント場。17:53撮影

星空は森に遮られ、あまり見えませんでした。次回は本や椅子などを用意し、滞在の時間を楽しめるようにしたいです。ただし、持っていけば荷物が増えるので、何を足すかは重さとの兼ね合いも考えたいと思います。

夜の寒さと、寝袋を締め直したこと

持参した温度計では昼に約30℃、深夜2時ごろに約10〜15℃を示していました。これは私が置いた温度計の値で、気象観測所の気温ではありません。昼と夜の違いを強く感じました。

寝るときは上にジオライン、Tシャツ、トレールアクションを着用。下はO.Dパンツで、寝袋とマットを使いました。

20:30ごろ横になりましたが、途中で寒くて目が覚めました。寝袋を十分に締めていなかったためで、締め直すとちょうどよくなりました。今回は寝袋そのものが足りなかったというより、使い方を現地で確かめた経験でした。

無風で風の音は気になりませんでしたが、周囲のグループの声などは聞こえました。夜は何度か起き、4:00ごろから活動を始めました。土の地面は気にならず、テントの結露や装備の濡れもありませんでした。

翌朝の体調はよく、金峰山へ向かえました。

登山後の撤収と、使った装備

金峰山から戻った後、約30分で撤収しました。装備は乾いており、濡れたものの処理には困りませんでした。大きなザックを背負い直して瑞牆山荘へ下り、帰着後に量った重量は11.5kgでした。

装備今回の使用状況・感想
チャチャパック60テント場までと撤収後に使用。肩・腰の痛みなし
ステラリッジのテント(2人用)設営・撤収はスムーズ
シームレス ダウンハガー800 #2使用。寝袋を締め直した後はちょうどよかった
アルパインパッド25 180使用。地面は気にならなかった
JETBOILフラッシュ1.0L夕食の湯沸かしに使用
バーサライトパック20設営後の登山で使用
U.L.エアピロー使用。快適だった
リチャージャブル パワーヘッドランプ+ランタンシェードLテント内の照明として使用
スペリオダウンジャケット使用。就寝時の3枚には含めていない
雨具上下持参のみ
Anker 10,000mAh使用
手袋・救急用品・携帯トイレ持参。手袋は使えばよかったと感じた

次回変えたいこと

今回は岩場が多いと聞き、ストックを持参しませんでした。ただ、駐車場から富士見平小屋までや、金峰山の樹林帯では欲しくなりました。次は使う区間と収納する区間を考えたいです。

食事はもう少し工夫したくなりました。今回のようなお湯で作る食事に加え、温かい飲み物や、テント場でゆっくり楽しむ一品も検討したいと思います。

初めてでも順調に泊まれたのは、家で練習したことに加え、乾いた地面と穏やかな天候にも助けられたからだと感じます。今回よかったことと不足した準備を、次のテント泊につなげていきたいです。

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