登山経験を「体力」「技術」「高所経験」の3つに分けて見える化するiPhoneアプリ「ヤマレベル」をリリースしました。
登山を続けていると、「今の自分はどのくらいの山に登れるのか」「次はどの山を選べばよいのか」と迷うことがあります。登山歴や完登した山の数だけでは、得意なことや不足している経験までは分かりにくいと感じていました。
ヤマレベルは、これまでに登ったルートを登録し、その経験を3つの能力値と総合的な登山Lvで確認するためのアプリです。収録されたルートの要求値と自分の能力値を比べ、次の山を考える目安として使えます。
この記事では、ヤマレベルを作った理由、主な機能、判定の考え方、利用前に知っておいていただきたいことを紹介します。

ヤマレベルを作った理由
同じ「登山経験がある」という人でも、長い距離を歩く体力、岩場を通過する技術、高い標高で行動した経験はそれぞれ異なります。
例えば、長時間歩く体力があっても岩場の経験が少ない場合があります。反対に、岩場には慣れていても、高所で長く行動した経験が少ない場合もあります。1つの数字だけでは、この違いを十分に表せません。
そこでヤマレベルでは、過去の完登履歴を次の3軸で表します。
- 体力:距離、累積登り、推定時間などから考えた経験
- 技術:登山道の難しさを、基準となるルートとの比較から考えた経験
- 高所経験:ルート上の最高標高をもとにした経験
3軸を分けることで、自分の得意な点と、次の登山に向けて経験を積みたい点を確認しやすくしました。
登山履歴から能力値を確認できる
登山履歴には、登ったルート、日付、完登・撤退、日帰り・宿泊、積雪の有無、登山時の感触などを登録できます。
能力計算に使うのは、登録ルートを開始地点から終了地点まで完登し、積雪・凍結のない条件で日帰りした履歴です。積雪登山や宿泊登山などは履歴として残せますが、現在の能力計算には含めません。
能力値は、最も難しい1回だけで決めていません。近い難度の別ルートを繰り返し歩けているかも確認し、同じ条件で安定して歩けた経験を評価します。
判定方法はアプリ内の「計算方法・データについて」で確認できます。

ルートの要求値と自分の経験を比べられる
初回リリースでは、関東とその周辺を中心に13ルートを収録しています。
各ルートには、体力・技術・高所の要求値とルートLvを設定しています。自分の能力値と比較し、すべての軸が要求値を満たしている場合は「適性あり」と表示します。
要求値に届かない軸がある場合も、どの経験が不足しているのかを確認できます。次の山を自動的に決める機能ではなく、候補を考えるための材料として使うことを想定しています。

アカウント登録なしで使える
ヤマレベルは、アカウント登録なしで利用できます。広告やアクセス解析はなく、登録した登山履歴を開発者のサーバーへ送信しません。
登山履歴と設定はiPhoneの端末内に保存されます。詳しい取り扱いはプライバシーポリシーで確認できます。
利用前に知っておいていただきたいこと
ヤマレベルの数値と適性判定は、過去の登山経験と収録ルート情報を一定のルールで比較した目安です。安全や完登を保証するものではありません。
天候、積雪・凍結、通行規制、登山道の状態、装備、体調、同行者などは判定に含まれません。登山前には、自治体、山小屋、交通機関などが発信する最新情報を別に確認し、無理のない計画を立ててください。
また、体力や技術を完全に数値化することはできません。実際の感覚と異なる点があれば、今後の改善に役立てたいと考えています。

今後追加したいこと
まずは収録ルートを増やし、自分の経験と比較できる山の選択肢を広げていく予定です。登山者としての成長を振り返る機能なども検討しています。
現在地の記録や登山中のナビゲーションを行うアプリではありません。ヤマレベルは、過去の経験を整理し、次に挑戦する山を考えることに重点を置いて改善していきます。
まとめ
ヤマレベルは、登山履歴から体力・技術・高所経験を見える化し、収録ルートと比較できるiPhoneアプリです。
「次はどの山に登ろう」と考えるときに、自分の経験を振り返る1つの材料として使っていただければうれしいです。


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